作品について。
本日紹介する作品は住野よるさんの麦本三歩の好きなもの 第二集です。
本作品の第一集でも推し紹介をさせていただいております。
気持ち悪さに磨きがかかっていると巷で評判の推し紹介です。
よければ先にこちらをお楽しみください!
まぁ、第二集となるとさすがに前回たくさん出てきた怖い先輩はあまり出てこないんだろうな…と感じていましたが、たくさん出番があって大満足!!!!!
怖い先輩は、控室備え付けの冷蔵庫からヘルシア緑茶とパスタサラダを取り出し、優しい先輩の横の席に腰かけた。いやしい三歩がじっと見ていると、怖い先輩は何も言わずにパスタの蓋を開けるや、割り箸でトマトを三歩が作ったサンドウィッチの隣に運んでくれた。餌付けされている。
うん、僕の大好きな怖い先輩は以前から何も変わっていないようでした。安心したー。
なんとなくこんな日が来ると予想していた。
テンションが上がっているような下がっているような。
嬉しいような悲しいような。
この気持ちはなんだろう。でも思いのほか祝福できている自分にも驚いている。
「私、結婚することになったんだけど」
「え」
駐車場で、自分が乗ってきたバイクの横に立ち、ちょっとだけ照れくさそうに、かつ、照れくさそうにするほうが恥ずかしいからその照れは隠したい、、十いうような感じの先輩の淡白な報告を受け止め、三歩は一回フリーズ。なんとなく一回、自分の眉毛を触ってから、三歩は悲鳴を上げた。
「えんんんん」
最初はつらかった。
必死に知らないふりをしていたけど、好きだった彼女に恋人がいることは第一集で知っていた。
でもここから続きを読むのに丸二日かかった。
ご飯はたくさん食べれたし、昼間は目がぱっちりしていて夜しか眠れなかった。
だが心の奥底にある「未練たらしい男を怖い先輩は嫌いそうだもんな」という思いが日に日に増して僕は彼女の結婚を素直に祝福することにした。
ここまでの一連の流れを見ると加害者が僕の立派なネットストーカーである。
でも大丈夫、まだ訴えられていない。
でも、最後の最後まで怖い先輩は僕のことを惚れさせようとしているようだった。今まで出会ってきた中で一番いい女だ。
どんな時も男前な怖い先輩。
泣く泣く三歩と一緒に怖い先輩の披露宴に参加した僕でしたが、終始「きれいだね、うん…きれいだよ…!」と涙を流していました。
僕の大好きな千葉雄大くんが元カノの結婚式で「隣にいるのが自分じゃなかった」と涙するのも今なら痛いほど気持ちがわかります。
こんな晴れ舞台だもの、きっと怖い先輩はずっと美しい麗しい素敵な先輩でい続けてくれるんだろうなぁと思って読み進めていましたが、まさかあんな事件が起こるとは…!
新郎新婦が各テーブルを回って写真撮影タイムをしているとき、あろうことか主人公の三歩はすっころんでしまい、持っていたワインを床にぶちまけてしまいます。
うん、三歩も変わっていなくて安心した~!
そのときの怖い先輩がもうほんとナンバーワンビューティフルオブビューティフルアンドパーフェクトイケメンなので紹介させてください!!!!!
「焦らずおとなしく行動しろって、ずっと言ってんだろ」
見上げると、そこにはドレス姿の怖い先輩と旦那様が立っていた。先輩はこちらをキッと睨みつけていた。
その目に、どれだけ三歩が安心したことか。
「ごめんなさいいいいい」と三歩がほっぺたを伸ばしたまま謝ると、怖い先輩は指を放し、いつもと違って怒りの名残を表情に一つも残さず、ニッと笑った。
「私以外が新婦の時にへましなきゃいいよ」
普段怖いのに後輩が大反省してるときかっこよくフォローするもん…
そんなんできひんやん普通、そんなんできる?
言っといてや、できるんやったら…
正直乗り気じゃなかったこの結婚式の披露宴でしたが、この怖い先輩を見たときは、
「はいはい、なるほどね。怖い先輩は結婚しても変わらねぇってことね。もういっそ旦那ごと愛してやるよ。」と謎のイケメンムーブを一人で披露していました。
僕は好きになったら男とか女とか関係ないタイプだから二人とも同じくらい大好きでいられる自信があります。三人そろって永遠の愛を誓おう!!!!!
このあとも怖い先輩のお話は続きます。
気になる方はぜひ本作品を読んでみてください。
いやー、うれしみもつらみもあったけど…怖い先輩には末永く幸せであってほしいと心から思える読後でした。
終わりに。
今回も第一集の時と同じ怖い先輩を最推しとして紹介させてもらいました。
まったく第二集の情報に触れていないので最後に触れさせてもらいますと、新キャラが登場したり、三歩に恋の予感?があったりなど全12話どれも楽しむことができました!
三歩の二日酔いの時の気持ちにめちゃくちゃ賛同したり、どのエピソードをピックアップしてみても「うんうん、わかるわかるー」と共感できるのが本作品の読んでいて楽しいところです。
本作品は前作と変わらず三歩とその周囲を取り巻く登場人物のゆるい日常を楽しむ物語です。
ぜひ本作品を手に取って癒されてみてはいかがでしょうか!
前作とその推し紹介はこちら!