推し紹介

【本を守ろうとする猫の話】結局男は学級委員長な女子が好きなんだよな。

本を守ろうとする猫の話:柚木沙夜
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とんこ
とんこ
こんな可愛い学級委員長がいるクラスに入りたい

作品について。

今回紹介するのは「神様のカルテ」シリーズでお馴染みの夏川草介さんの本を守ろうとする猫の話。

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書店を営む祖父と二人暮らしをしている主人公・夏木林太郎。
祖父が亡くなって引っ越すことになり本の整理をしていたところ、一匹のトラネコに出会います。
「本を愛することができない“敵”から、本を助け出すために協力してほしい」と人間の言葉を話すトラネコとのファンタジー作品です。

本に猫。僕の好きなものだけで構成されているタイトル…読まずにはいられない!と本屋さんで出会って購入に至りました。

いやぁしかし、まさかこんな素敵なヒロインが登場するとは思ってもいませんでしたよ。

誰もが夢見るシチュエーション?

回想のような形で最初間接的に登場してはいるが、まずは僕の推し柚木沙夜ちゃんの初登場シーンはこちらだ。

 ひととおり店内の掃除を終えたところで、不意にドアベルの音が響いて、林太郎は戸口を振り返った。見ると遠慮がちに店内を覗いていたのは、昨日連絡帳を届けてくれたばかりの学級委員長、柚木沙夜である。
 不思議そうに突っ立ったままの林太郎に対して、赤いマフラーを巻いた女生徒は形のよい眉を寄せた。
「何してるの?」
「何って……」
 戸惑いつつもよく考えてみればそれは林太郎の側の問いである。
「柚木の方こそ、朝から何でここへ?」
「私はいつもの吹奏楽部の朝練」
 ひょいと左手を持ち上げて見せたのは黒い楽器ケースである。

ふむ…皆さん気づきましたか。
ここでは柚木沙夜ちゃんの惚れてまうやろポイントが大ッ量に盛り込まれていることに!!

  • 連絡帳を届けてくれる学級委員長
  • 遠慮がちなのも可愛いね。
  • 赤いマフラーとか美人しかつけられんのよ!!!(ド偏見)
  • 吹奏楽部であるポイントは言うまでもなく。
  • 朝練前に通ってくれるシチュ。

こんな短時間で僕の惚れセンサーを無理やりガチョン!とスイッチオンにしてくれるとはかなりのやり手ですね…

特にここで注目していただきたい点は朝練前に通ってくれたというポイント。ここは普通の人なら気にせず素通りしてしまいます。ですが僕は見逃さなかった!!!

朝練というのはまぁまぁ早い時間なわけで、普通に集合時間に間に合うように準備をしてもかなり早起きになるわけです。

そんな中、わざわざ通ってくれるということは?

いつもよりも早起きしなくてはいけない、そのためには前日の夜から起床後のスケジュールをしっかり考えないといけないわけですよ!!!!!

とんこ
とんこ
さすが沙夜!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!惚れる惚れる!!!好き好き!!!!可愛いよ!!!!!!!!!!!!

てるる
てるる
相変わらず思考が気持ち悪い

僕は純粋に尻に敷かれたいだけ。

そう、やましい気持ちなんて一ミリもない。ただただ、純粋に尻に敷かれたいだけなんです。

そんな僕の願望を一身に受けたかのような性格の柚木沙夜ちゃん。彼女の性格をまるっと表現している印象的なシーンがある。

沙夜ちゃんが主人公の冒険についていくことになったはいいものの、主人公的には危険な目に遭うかもしれないからできるだけ関わってほしくない、そんなシーンです。

「へえ、危険なんだ?」
 意味ありげに沙夜は林太郎を見返した。
「つまり夏木は私に、同級生が危ないことに首を突っ込んでいるのを黙って見逃せって言っているわけね」
「べつにそういうわけじゃ……」
「じゃあどういうわけ? 危険でないならついて行ってもいいだろうし、危険があるなら放っておくことのほうが問題よ。違うかしら?」
 竹を割ったような、という形容は柚木のためにあるのだろう、と林太郎は率直に感嘆する。ぐずぐずと悩む林太郎に比べて沙夜の論理は明快であるし、何よりも健やかさがある。不健康な引きこもりが太刀打ちできる相手ではない。

とんこ
とんこ
俺もこんな感じで言い負かされてぇ〜

正義感の強さだったりとか、曲げることのない信念だったりとか…

まぁ、そう言ったところはおまけで、やっぱり自分の意見をすっぱり言える女の子って一緒にいて気持ちいいですよね。

と言うのも、主人公・林太郎の良くも悪くもうじうじしているところが自分と重なるところがあってどうしても他人事ではなくなってるわけですよ。
なので彼女が林太郎に強く台詞を吐けば吐くほど、僕は嬉しいってわけですね。

柚木沙夜ちゃんの超ヒロイン力が皆様には十二分に伝わったかと思いますので、
最後に「あ〜もうこれよこれ(語彙力)」となったシーンを紹介して締めようと思います。

 見送りがてら外に出れば、今日は思いの外に晴れ渡った空である。早朝の鮮やかな日差しの下をちょうど黄色い宅急便の二輪車が過ぎていく。
 店の前の石段を身軽に飛び降りた沙夜が、不意に思い出したように振り返った。
「ね、今度ご飯でもいかない?」
 軽やかに投げかけられた言葉に、林太郎は2度ほど瞬きをし、それから情けないほど動揺した。
「僕と食事?」
「そうよ」
「どうして?」
「いつまでたっても夏木が誘ってくれないからでしょ」
 ぽんと爽やかな声が、朝日の中に投げ上げられた。

スゥ——……

終わりに。

柚木沙夜ちゃんのいいところは、性格。その一点につきます。

きっと柚木沙夜ちゃんのような男友達がいたら僕は親友になっていたでしょう。こういった性格の方が大好きなようです。

今まで読んだ小説の中でヒロインがうざったいな…とかこのキャラ空気だ…と思うことがたまにあるのですが、主人公や敵役、そして猫ちゃんや沙夜ちゃん。他の登場人物全て調和が取れており、読後は爽やかな気持ちになりました。

個人的にですが、主人公の先輩(イケメン)もものすごくいい性格をしており、「先輩・・・(トゥンク)」と何度かなりました。

今回全く触れませんでしたが、タイトルにあるように本にまつわるお話なので、本好きの方はぜひ手に取ってみてください!

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とんこ
本の感想や意見を書くのは苦手ですが、好きになった登場人物について語るのが大好きです。 元気に推しを布教していきます。