推し紹介

【元彼の遺言状】強気 時々 優しさ。ノンストップギャップ萌え。剣持麗子の良さを知れ。

元彼の遺言状_剣持麗子
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とんこ
とんこ
お金が大好きな彼女の年収は僕の何倍…!?

作品について。

本日紹介する作品は新川帆立さんの元彼の遺言状

本作品は第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作です。
また、春にはドラマ化もされており、綾瀬はるかさん主演で大変話題をよんでおります。
(ドラマと小説ではそこそこ物語が違うようです!)

主人公・剣持麗子が以前お付き合いしていた元彼の「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という遺言状を中心に描かれているミステリー作品です。

僕自身、実はミステリー作品をあまり読んできていませんでした。
登場人物の多さや推理の複雑さによって、途中で頭がこんがらがってしまうからです。。。

ですが、本作品はスッと物語の展開や状況が頭に入ってきて僕でも楽しむことができました!

とんこ
とんこ
ページをめくる手がっ…脳に追いつかねぇ…!!

ミステリーを敬遠していた手前、衝撃が大きすぎたので、珍しくTwitterでおすすめまでしてしまいました。

完全に彼女にしたくないタイプの麗子ちゃん。

今回紹介する推しは主人公の剣持麗子ちゃんです。

はいそうです、読了済みの男子諸君の8割から9割は僕の意見に賛成してくれるはず。
物語の始まりから終わりまで一貫して、麗子は彼女にはしたくないタイプのレディなんです。

まずはこちらのシーン。

お世話になっている日本最大の弁護士事務所の創設者である先輩弁護士とのちょっとした口論シーンです。

 私はフッと口元がゆるんだ。笑ってしまう。
 そこらの弁護士なら、この程度の揺さぶりにでも動じるかもしれない。
 しかし私は、強い風が吹き付ければ吹き付けるほど燃え上がる炎のように、津々井の言葉を受けて、全身に力がみなぎってきた。

先輩弁護士の「君のためを思って言ってやってるんやでー^^」的なやつに真っ向から勝負を挑むシーンなんですが、ここの麗子様がたくましすぎるんですね。

ただ、僕は強い女性に恋するか弱き青年…!
何を言ってるかわからねーと思うが、僕も何を言っているかわからねー。

でもここの麗子の強さたくましさ美しさはみんなごくりと固唾を呑んで読み進めたこと間違いなしですよね。

そしてこちらも麗子の強さを象徴しているシーンです。ご覧ください。

 上場企業同士の取引ばかりを担当してきた私は、暴力団対応なんて言うドブさらいみたいな仕事をしたことはない。弁護士になるための研修の中で、暴力団対応のカリキュラムがあったくらいだ。
 暴力団員に扮する男性弁護士が、受講者を罵倒し続ける。受講者は、罵倒されても、決して謝らず、怯まず、用件を告げる。それだけの研修だった。
 暴力団員役のあまりの剣幕に、固まる受講生、泣き出す受講生も続出する中、私はトップの成績で研修を終えた。他人に怒鳴られるくらい、なんてことなかった。

いや、強すぎるやろ!!!

こちらのシーンではこれくらい私には覚悟があるんやでっていう決意のシーンではあるんですが、麗子の過去のお話は度肝を抜かれるくらい強すぎる…!

僕はまるっきり正反対で、怒鳴られなんてしたらもう涙はでるしおしっこちびっちゃうし、足の震えは止まらなくなっちゃいます!!!

僕には持っていない強さを持つ麗子にうっとりしてしまいました。

とんこ
とんこ
でも麗子になら怒鳴られたい

てるる
てるる
麗子にありとあらゆる手段を駆使されて訴えられてしまえ

とんこ
とんこ
麗子の隣に終身刑ってことね

でも、実は誰よりも優しい心の持ち主。

麗子の強さを中心に紹介してきましたが、ここでギャップ萌え男女に朗報です!!!
麗子実は優しいという一面を併せ持っているんですよ!!!

回想シーンでは元彼もこのように話しています。

「そんなに私のことが好きというけれど、私の何が好きなの?」
 と栄治に訊いたことがある。栄治はけろりとした顔で、
「優しいところ」
 と答えた。
 変な話だけど、私はそれで、栄治と付き合うと決めた。

栄治は人の本質を見抜くのがきっと得意なんだと思います。
本人でさえ気づかなかった麗子の良さを理解し、そこが好きなんだよと伝える栄治もほんとに素敵ですよね。こいつぁいわゆる人たらしってやつですな。

そして何よりもその一言で喜んでころっと付き合い始める麗子ちゃんまじ麗子ちゃん。

物語の中では要所要所で麗子の優しさが描かれていましたが、その中でも特にお気に入りの優しさきゅんきゅんらびゅらびゅずっきゅんふぉーりんらぶエピソードを紹介させてください。

こちらは麗子のお兄さんとの会話です。
私は父に褒められたことなんてないし~という話を兄としているシーンです。

「お前が小学校に上がったくらいの頃に、父さんに言ったんだよ。『私は外でいっぱい褒められるから、お父さんは、あんまり褒められていないお兄ちゃんをほめてあげてね』って。今考えると、俺に失礼な話だけどな」
「私、そんなこと言ったの?」私は全然覚えていなかった。

いや、兄の立場であればプライドはズタボロなんですが!!!
小学校に上がりたての頃に「私はいいからお兄ちゃんを褒めてね」って言えますか!?
ちょうど褒められたい盛りの頃じゃないっすか!!!

このシーンには麗子の視野の広さ、そして根底にある優しさや家族思いであるという点がコミカルに描かれていて、改めて僕は麗子のことが好きなんだなぁとしみじみとすることに成功しました!


終わりに。

いかがでしたでしょうか。

今回は剣持麗子というスーパーレディをご紹介しましたが、登場人物みんながよかったんや!!!!!

だから本当にみんなに読んでほしいと思ってます!

本格ミステリーをばしばし読みまくってる人にとっては少し物足りないかもしれない…!
ですが、このちょっと変わったミステリーはみんなが楽しんでくれると感じています。

重いイメージが強いミステリー作品ですが、僕は割とさくさくっと読み切ってしまったのでぜひ手に取ってみてください。

そしてみんな麗子に、強い女性に惚れ惚れとしてくれよな!!!!!

ABOUT ME
とんこ
本の感想や意見を書くのは苦手ですが、好きになった登場人物について語るのが大好きです。 元気に推しを布教していきます。