どうも!読書の時は必ず飲み物を用意するとんこです。
ブラックコーヒー率高めです。
みなさんは読了後、本の内容はどれくらい記憶に残っていますか?
僕はブログで推しを布教する記事を書く前から小説を読みながらペタペタ付箋を貼る習慣がありました。
元々は鉛筆やボールペンで本に直で線を引いたり書き込みを行なっていたのですが、書き込み箇所が何ページ目かわからなくなることが多く、書き込みページに付箋も貼るようになりました。
付箋貼ったページを開くと当時の記憶が蘇るので書き込む行為が無駄であると気づき、付箋を貼る文化だけ残りました。
以前、付箋だらけの文庫本を見た友人からこのようなことを言われました。
簡単に付箋を貼る理由とか、どういったところに付箋を貼るのか説明したところ
と少し乗り気になっていたのが面白かったので、僕が小説に付箋を貼る理由を紹介したいと思います。
付箋を貼る理由
僕が付箋を貼る理由は以下です。
- 全部を読む気力はないけど、心が動いたシーンだけを読み返すことが多い
- でも心が動いたシーンが何ページ目かを覚えておく記憶力はない
- ページ数さえわかれば何行目に心が動いたかを思い出す記憶力はある
簡単にいうと読み返したい場所があるけどどこかわからないからマーキングしているということです。
付箋を貼るポイント
上記にある通り僕は心が動いたシーンに付箋を貼るようにしています。
では、具体的にどういったところに付箋を貼っているのかを紹介したいと思います。
キャラの推せるシーン
昔からこのキャラは好き/嫌いという単純かつ明快な感想を持つことが多かったです。
どうしてこのキャラのこと好き/嫌いになったんだっけ?と理由を忘れてしまうことが多く…短編小説だったらすぐに見返すことができるのですが、長編になると探すのが億劫になってしまいます。
せっかく好き/嫌いになったキャラなんだから理由もしっかりおさえておきたい!後世に残したい!!!
(嫌いになるにも結構エネルギーがいりますよね。なんの感情も動かないキャラよりはマシ理論です。)
好きなキャラ
以下のようなポイントで付箋を貼っていました。
- 好きになったシーン
- 性格などが出ているシーン
- 見せ場シーン
このように推しキャラ関連では付箋を貼る機会が非常に多いです。
その習慣が今の推し読。にもつながっているのかもしれません。
嫌いなキャラ
また、このキャラはあまり好きではないな…と思うこともたくさんあります。
そのため、キャラに対して嫌いと感じたシーンにも付箋を貼っています。
ただ読み進めていくと嫌いなキャラでも「そういうの…嫌いじゃないぜ…!」というシーンや「何もう好き///」と感じるシーンがあって付箋を貼ることもあります。
何ページ目までは嫌いだなと思って貼っていた付箋が、終わる頃には推しキャラの好きなシーンとしての付箋に変わっていたり…!
付箋を追いかけるだけでキャラに対してどういった気持ちの変化があったのかが分かるのでおすすめです。好きなキャラが嫌いになったりなど逆もまた然りです!
素敵な表現
小説を読んでいると頻繁に出会う「すごい素敵な表現!」ってやつにも付箋を貼っております。
ここに関しては決まりみたいなものはないのですが、比喩表現がすごいとか、情景が浮かぶとか、詩的な表現でうっとりするとか…
もう一度読み返したくなるほど素敵だ!と思ったものに付箋を貼っています。
例として、僕が小さい頃から何度も読んでいる三浦綾子さんの塩狩峠で付箋が貼ってあるシーンを紹介します。
ふじ子が立ち止まると、吉川も立ちどまった。立ちどまって何を考えているのだろう。吉川はそう思う。ふじ子がまた歩き始めた。歩く度に足を引き、肩が上がり下がりする。その肩の陰から、雪柳の白が輝くように見えかくれした。
やがて向こうに、大きなカーブが見えた。そのために、白木の柱が立っている。大方受難現場の標であろう。ふじ子が立ち止まり、雪柳の白い束を線路の上におくのが見えた。が、次の瞬間、ふじ子がガバと線路に打ち伏した。吉川は思わず立ちどまった。吉川の目に、ふじ子の姿と雪柳の白が、涙でうるんでひとつになった。と、胸を突き刺すようなふじ子の泣き声が吉川の耳を打った。
塩狩峠は、雲ひとつない明るいまひるだった。
何度読んでも心にグッとくるシーンなんですよね…!!!
吉川の目に、ふじ子の姿と雪柳の白が、涙でうるんでひとつになった。
ここの一文でウルっときてしまいます。
付箋を選ぶ際のポイント
付箋にもいろいろ種類がありますよね。
もしどの付箋がいいかわからないという方は以下のポイントに注意して購入しましょう!
- なるべく細く、小さい付箋を!
文庫本にでかい付箋があると私は正直邪魔でした。
文字に被せたい方はちょうど1行分くらいの細さがいいでしょう。 - 半透明の付箋がおすすめ!
特に、文字に被せて貼りたい方は必須条件です。 - 粘着力を売りにしている付箋は避ける!
本をのりで汚してしまったり、破ける可能性があります。 - 携帯のしやすさも要チェック!
付箋を貼りたい時に手元にないと貼りたくなくなります。
僕はもともとお金をかけたくなくて100円ショップの紙製付箋を使ってました。
でもかさばるし、本文が隠れるし、貼りたい時手元になくて探して貼るのを諦めたりなど…さまざまな障害があることに気づきました。
冒頭の写真にも実は少し写っているのですが、現在はカンミ堂のココフセンという付箋を使用しています。
付箋ケースに両面テープがついているので本の表紙やブックカバーに貼ることができます。
また、本に貼りたくない方は専用のクリップがついているものもあるので、クリップ自体に付箋ケースを貼るとつけ外しも簡単で本を傷める心配もありません。
100円ショップの付箋に比べると値段はやや高いのですが、読書体験を良くしたい僕にとっては許容範囲でした!
ホームページはこちらです。
Amazonなどでも販売されているかと思いますので興味のある方はチェックしてみてください。
本に付箋を貼る際の注意点
最初の頃はあまり深く考えず本文に被せるような形で付箋を貼っていました。
ただ…以下のようなケースで本を傷めてしまうことがあったので要注意です。
- のりで本のインクが剥がれる…
- のりが紙に残って汚れる…
- 粘着力が強いと剥がす際にページが破れる…
そのため現在僕は本の何も書かれていないところに付箋を貼るようになりました。
(そもそも僕はページ数さえわかれば付箋がどこを指しているのかの記憶が蘇るので問題なし!)
また、何も書かれていないところに付箋を貼って、後日剥がすとのりが残って変色していく可能性があるので、絶対に借り物や大切な本には付箋を貼らないようにしてください!
終わりに。
いかがでしょうか。
もちろん付箋を貼ったからといって格段何か良くなるわけではありません。
後で自分自身が見返すためとか、付箋を貼って読み進めることでテンションを上げるとか動機はなんでもいいと思います。
もし何か付箋を貼ることにメリットを感じるのであればまずは一冊試してみるのもいいかもしれませんね!不要だったらすぐに外すこともできますし。
付箋を貼ることで読書中だけではなく、読書後も含めた読書体験を向上させてみるのはいかがでしょうか。